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zoom RSS 新しい体位変換 褥瘡の創に起きる症状と観察のポイント

<<   作成日時 : 2015/02/27 23:10   >>

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この本読んでます。

体位変換の本かと思って買ったら、
褥瘡の本でした。

目的はちょっと違いましたが、
勉強になる本だったので良かったです。

写真が豊富。

本書の、

褥瘡の創に起きる症状と観察のポイント

という部分からは、
褥瘡の創面の状態をよく見ると、そこにどのような力が加わり、それがどんな体位変換や不適切なケアで引き起こされたのかがわかる、
ということがわかりました。




褥瘡の創に起きる症状と観察のポイント
個人的まとめ。


出血
出血が創のどこにしょうじているかである。不適切なケアによる「動的外力」が働いた場合、肉芽組織の表面が破壊され、創の中のみに出血がみられることが多い。体重が創全体にかかったことによる出血の場合、創の中だけでなく、周辺の皮膚にも圧やずれの痕跡がみられる。この場合「静的外力」の影響も考えられる。p11

水疱
ほとんどが「動的外力」の影響による。水疱は、圧よりずれが相対的に大きいときに、表皮と真皮の層の間に離断が起き、発生する。踵にみられることが多い。原因は、背上げ、背下げ、上方移動や体位変換時に生じた圧とずれによる。p11


壊死組織
基本的に、壊死組織そのものと「動的外力」は直接関係しない。
壊死組織の状態はその後の治癒過程に大きな影響を与えるので、その観察は重要である。
乾燥している場合、融解排出されないため治癒が遅れる。
発熱を伴い、厚い壊死組織が創にフタをしたようなケースは、非常に危険な状態であり、緊急で切開・ドレナージをする必要がある。肉芽形成期における動的外力による壊死は肉芽組織の表層の壊死で、黄色の融解性壊死であることが多い。



肉芽組織にある段差について
創面の中に段差が認められるが、これは外力による段差であり、溝である。圧とずれが強かった部位が深く掘れて溝状になっている。p13


ポケット
ポケットは発生メカニズムから考えると壊死組織融解性ポケットと外力性ポケットの2種類がある。外力性ポケットは褥瘡ケアが悪いために発生したものである。p14


壊死組織融解性ポケット
壊死組織が融解し排出されると、壊死組織があった場所がポケットになる。これは創傷治癒の流れの中でできたものであり、壊死組織融解性ポケット発生の流れを止めることも予防することもできない。p14


外力性ポケット
外力性ポケットは、体位変換での頭側挙上のベッド操作やおむつ交換などを行う際に、繰り返し加えられた「動的外力」が創に加わって、創あるいは創周辺の皮膚がゴムのように伸ばされたり、押し込められた結果、軟部組織と下部組織の間に解離が起き、発生した、主として動的外力によってポケットのような空間を発生させるものである。p16


サンドウィッチ型褥瘡
深い褥瘡の発生の際に、砂時計状の壊死が40%に起きるといわれているが、砂時計状壊死の中央のくびれ部分(軟部組織の皮下脂肪層)が外力の影響をあまり受けなかった場合、このくびれの部位に正常に近い組織が残り、表層の壊死組織と深部の壊死組織とが完全に2層化される。これがサンドウィッチ型褥瘡でありサンドウィッチ型壊死である。p17

このサンドウィッチ型褥瘡の臨床経過は特有であり、表面からみる限り、かなりの長い期間、表面の浅い褥瘡のみしか認められない。深層の病変はあるかないかもわからず不明のままであることが多い。実際の壊死組織治癒経過としては、深層の壊死組織も表層の壊死組織と同じように融解しかかっていると思われるが、表面からは見えない。その後、浅いと思われた褥瘡の肉芽創面の真ん中に突然、壊死組織が出現する。
このサンドウィッチ型壊死の経過は、家族や本人からすると、ケアが悪いために褥瘡が深くなり悪化したものとみられやすい。p17



圧縮痕
創周辺の軟部組織が創のほうへ押し寄せられたときに、移動した軟部組織の両端と創辺縁が交差する部分が生じる。これは組織の動きによって異なった性質の組織間にひずみが起き、異常圧縮が起きてできる小さな症状である。著者はこの症状を「圧縮痕」と言っている。p21


フラップ
褥瘡のフラップとは、もともと存在していたものではなく、動的外力によって形成されたものである。局所が押された状態で、一定方向の力がプラス方向とマイナス方向に交互にかかり続け、伸ばされたり、もとに戻されたりすることを繰り返すと、肉芽組織の一部が「翼状」に変化する。これが褥瘡のフラップ形成のメカニズムである。p23


創底の肉芽塊
創面が垂直方向に動く結果、創底の肉芽層における肉芽塊がこねられて次第に大きくなり、ついにはマリモ状となり、ポケットの奥にゴロゴロと存在すすこととなる。p25



この中でもとくに、
「サンドイッチ型褥瘡」というのは勉強になりました。

臨床でこういう経験をしたことはありましたが、
それがなぜ起きたのか、
やっと理解できました。




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新しい体位変換ー不適切なケアが褥瘡を悪くする!  大浦 武彦 (著)
前に少しだけまとめましたが、 ↓ 新しい体位変換 褥瘡の創に起きる症状と観察のポイント ...続きを見る
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2016/03/10 23:04

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