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zoom RSS 認知症「不可解な行動」には理由がある 佐藤眞一 第7章「ケア」と背中合わせにある「コントロール」

<<   作成日時 : 2015/11/06 14:44   >>

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この本より。


第7章 「ケア」と背中合わせにある「コントロール」


心の底では、「祖母は病気なのだから、優しくしなければいけない」「母は大変なのだから、少しでも楽にしてあげなければいけない」と、わかってはいるのです。しかし、家族は、成員同士が互いに期待する役割を果たせずにいると、破綻に向かいます。p255

誰かの介護をしていない場合でも、
家族というのはそういうものだろうと思う。

そこに「介護」とう負担が加わるわけだから、
家族にとってはひとつの「危機」とも言えるのかもしれない。



介護には、世話をする行為だけでなく、愛情や心配、気遣いや思いやりなど情緒面が必ず含まれます。家族や友達同士ならもちろん、プロの介護士やヘルパーによる介護にも、それらは含まれます。相手のことを心配したり、親身になったりすることなしに、介護は成立しないのです。p260

私は看護師なので、
「介護」の部分は「看護」とも言い換えられるかなと思う。

プロといっても、人間ではある。



介護する人とされる人も、本来はお互いの関係が対等であることが望ましいのですが、それが非常に難しいのです。介護される人は、介護してくれる人に対して、何かをしてあげられる心身の状態ではないからです。ホームヘルパーに報酬を支払ったり、子どもに遺産を残したりすれば、何かをしてあげたことになり、負債感は消えるのではないかと考える人もいると思いますが、そうではありません。報酬や遺産は介護という”行為”への返報とはなっても、介護する”気持ち”への返報にはならないのです。借りたお金を返しただけで、お礼の品が渡せていないのです。
 このような心理的な負担感がある状態で、さらに介護が続けば、介護される人は負債感を通り越して苦痛を感じるようになります。そして、介護という行為が自分に苦痛を与えるもの、すなわち、自分を支配するものと映り、介護する人にコントロールされているように感じてしまうのです。p261


介護される側の心理について、
考えさせられる。

一方的に何かをされるという関係は、
される側には苦しいものなのだな。



では、介護する人はどうでしょうか?相手からの返報が期待できないために、介護する人も、しだいに「報われない」と感じるようになっていきます。そして、愛情や思いやりから始まったはずの行為、すなわちケアが、愛情のない単なる行為になっていきます。こうなると、何のために介護しているのかわからなくなり、介護する人もまた、介護される人に束縛され、自由を奪われ、コントロールされていると感じるようになるのです。
 このような状況を打開するには、”小さな返報”をいくつも積み重ねることが有効です。たとえば、認知症の人にでもできる簡単な作業、タオル畳などを手伝ってもらいます。すると、介護する人から「ありがとう。助かったわ」と感謝されることで、認知症の人は心理的負債感を解消することができます。介護する人は、認知症の人が満足そうな顔を見せたことで、返報をもらった気持ちになります。食事のとき、介護する人が「私の作ったものを食べてくれて嬉しいわ。ありがとう」と言うことで、認知症の人は心理的負債感を解消することができます。介護する人は、認知症の人がおいしそうに食べるのを見ることで、返報をもらった気持ちになります。
 本当にささやかなことですが、このようなことの積み重ねが、介護、なかでも特に認知症の介護においては、重要なのです。p262


介護する人は、
介護するということによって自分の心が満たされることがあるといことについて、
介護される人に対して、感謝の気持ちを持つ必要があるのかな。

とても謙虚な心の持ち方であり、
悟りに近い感覚にも思える。



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