看護師父さんの仕事と勉強の記録

アクセスカウンタ

zoom RSS がん疼痛マネジメント (がん看護セレクション) 林 章敏 個人的まとめ2

<<   作成日時 : 2015/12/17 05:02   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0



痛みの特徴と種類についての部分のまとめ。



痛みとは、個人の主観的な感覚であり、体験である。
「体験」は、患者本人の「語り・表現」によってしか他者と共有できず、また語る相手が異なれば、患者自身にとってもその体験の意味が異なってくる。
医療スタッフ個人と患者自身という、個別性の関係の間で共有されたものが体験であり語りの場にいるスタッフによってさまざまに変化しうる。p3



侵害受容性疼痛

内臓痛 
部位のはっきりしない、うずくような、ジーンとした鈍い痛み
膵臓がんの上腹部痛、消化管閉塞による痛み、肝転移の痛み
オピオイドのお有効性が高い

体性痛
部位のはっきりした、鋭い痛み
骨転移の痛み、皮膚の痛み、皮膚腫瘍の痛み
痛みの波が大きい場合、レスキュー・ドーズの使用がカギとなる



神経障害性疼痛

「しびれる」「電気が走る」「焼ける」「しめつけられる」ような痛み、支配領域に一致して出現
脊椎転移による下肢痛、化学療法後の手足の痛み
オピオイドの効果が限定的で、鎮痛補助薬などが併用される



神経障害性疼痛

痛みをがまんしてしまったり、早期の除痛が行えずに対応が遅れてしまうと、神経障害性疼痛となって痛みが長期にわたり残存してしまう。p7

ナトリウム(Na)チャンネルの異所性発火
神経が障害されると、その部位のNaチャンネルの性状が変化し、持続的に発火するようになる。p7

神経細胞の過敏化
繰り返し痛み刺激が加わると、脊髄後角などの神経細胞の反応性が変化し、過敏になってくる。p8

異常痛覚(アロディニア)
痛みが持続すると、通常は触覚を伝える機械的受容器からの神経から痛覚を伝える神経細胞へシナプスが形成される。p8

交感神経関与性疼痛
侵害受容器からの神経の一部は、脊髄内で交感神経に接続し、痛みや刺激部位が発赤/腫脹したりする反応を引き起こすメカニズムの1つとなっている。
交感神経からの伝達物質が、痛みを引き起こす場合がある。
風呂などで温まると痛いが改善することがあるのは、これは温熱刺激により交感神経が抑制されるためである。p9

精神が集中していると痛みを感じにくいことは、よく経験される。これは決して「気のせい」ではなく、中枢から脊髄に痛みの伝導を抑制する仕組み(下行抑制系)があるからですある。
集中しているとき、リラックスしているときなどには、下行抑制系がよくはたらき、脊髄後角から上位への痛みの信号が伝わりにくくなり、痛みが少なく感じられる。すなわち痛みの閾値が上がる。



鎮痛補助薬

Naチャンネルを遮断するような作用や、興奮した神経を抑制するなどの作用(下行抑制系を活性化させるような作用)をもった薬剤が多い。

抗うつ薬
アミトリプチン塩酸塩(トリプタノール)、デュロキセチン(サインバルタ)、ノルトリプチリン(ノリトレン)、アモキサピン(アモキサン)、など。

抗痙攣薬
カルバマゼピン(テグレトール)、プレガバリン(リリカ)、ガバペンチン(ガバペン)
クロナゼパム(ランドセン、リボトリール)など。

抗不整脈薬
リドカイン塩酸塩、メキシレチン塩酸塩(メキシチール)、フレカイニド酢酸塩(タンボコール)など

抗交感神経薬
クロニジン塩酸塩(カタプレス)、ステロイド(神経圧迫を解除する)p9



持続痛

長時間にわたり持続する痛みで、がんの疼痛の多くの部分を占める。このような痛みにはあらかじめ決まった時間に鎮痛薬を投与するべきである。

突出痛

比較的短時間に増強する痛みで、定期的な鎮痛薬が十分に投与されていても約7割の患者で出現する。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
がん疼痛マネジメント (がん看護セレクション) 林 章敏 個人的まとめ2 看護師父さんの仕事と勉強の記録/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる