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zoom RSS 移動・移乗の知識と技術―援助者の腰痛予防と患者の活動性の向上を目指して

<<   作成日時 : 2015/12/24 22:34   >>

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北欧の労働環境に対する考え方がわかって面白かった。

翻訳の文章が読みにくいけど。


以下、参考になったと思うところの抜粋。

移動・移乗の技術は次の2点の基本原則からなる。
・健常者の自然な身体の動きについての分析
・自然の法則に従う
p21


物の移動・移乗は次の知識の上に立てられる
・摩擦の減少
・斜面の利用
・くさびの活用
・テコの活用
p22


すべての移動・移乗動作の結論
・自然な動作パターンを援助する。
・患者のテンポで行い、かつ可能な限り患者自身で動くような動作内容を提案する。
・自身の健康に損害を与える危険性があるときは、人的介助の限界動作である。
p175


これだけでも頭に入れて、
普段当たり前にしている介助のことを振り返ってみると、
もっと効率的で、患者さんにも自分の体にも優しい方法を、
考えることができるようになるかもしれないと思う。



患者が動くときにも、シーツはピンと張った状態にする。そのためには大きく幅の広いシーツが必要である。p91

シーツがベッドに対してほんのわずかに小さいだけで、
どれだけ妨げになるか。

そういうことを現場で言っても、何も変わることはないのが普通だけど、
改善というのは、そういうところを変えていくところが大切なのだと思う。



健常者の動作を理解すると、それを患者の状況に応用しやすい。p109

臀部を下から見てみよう。椅子に奥深く入るときの骨盤の動きは、一回ごとの左右坐骨結節を軸とした回転移動によってなる。p116

あなた自身が、背中を終始背もたれにつけたままで、椅子の奥へ深く座り直したい場合、このような後ろにのけぞった姿勢で動くのは不可能だとわかるでしょう。従って背もたれにぴったりと背中をつけた患者を椅子の中で移動させるのも、不可能になります。p115

自分自身の動きを細かく観察することが、
患者さんを介助する方法を考えるベースになる。



衰弱した患者や体重の重い患者 
患者がベッドの横に移動するのを介助する
介護者たちはベッドの両側に立っている。患者を自分のほうに引き寄せる介助者は、手のひらを患者の自分に近いほうの臀部半部の下に入れる。患者を反対側にいる同僚の手のひらに回転させるほうの介助者は、両手を患者の寛骨の上に置いて、クルッと丸める感じで患者を回転させる。p139


文字だけではよくわかりませんが。



ベッド上で起き上がる場合
全介助の患者
頭部を上げて上肢を前方に向け、伸ばすよう頼むことで、患者が背部に押し上げられてベッド上で圧迫を受ける状況を防ぐことができる。p148


出来る人には、やってもらうとよいと思う。



われわれが椅子に座るとき、身体の重力が膝と足にかかるように前屈して、椅子に座る。p152

ぎゃくに、立ち上がりを介助するときは、
介助者が患者を上に持ち上げるのではなくて、
患者を前屈させ、体重が足に乗るようにすることが大切ですね。



施設で椅子を購入するとき、または在宅ケアの家庭で購入するときは、「機能性」を考慮しなければいけない。ーその椅子で患者は何ができるか。p155

現場で新しい道具などを導入するときには、
大切な視点だと思います。



もし患者が自分の力でほとんど立てない場合は、立位にしようと試みていはいけない。リフトを使うこと。p155

日本の現場では、
1人が立たせる介助をして、もうひとりがズボンの上げ下ろしをする、
というような方法を取ることが多いと思います。

本書では、それはやってはいけないこととされています。



われわれが椅子のなかで動くとき、次の主要なパターンの1つを選ぶ。1つの動作パターンでは、殿部が椅子の中で徐々に動く間、体重を交互に一方の殿部半分からもう一方の半分へと移していく。
ほかの主要なパターンでは前方に体幹を屈曲し、殿部を座席から浮かす。p165


ある患者は椅子のなかで動くのに少しの助けを必要とする。この場合は、患者が反対側に体を倒したときに膝を少し押すだけで十分である。p166

椅子に座っている患者さんの殿部が、前方にずれて姿勢が崩れたとき、
両脇に手を入れて引っ張り上げあるようなことは、
やってはいけないのですね。



床に倒れている患者を少しでも速くベッドか椅子へ上げようとすることそのことが、専門的観点から大きな間違いである。p169

床の位置からの機械を使わない持ち上げは、無分別な行動である。たとえリフトが上の階にあっても、取りに行く(この専門的な行動と理解を進展させるのは、上司の責任である)。p170

床から患者を起こすのにリフトを使用しない場合、体重60kgの患者を介助するのに最低4名、80kgの患者に最低5名の介助者が必要であるため、われわれは、この場合での人的介助を除外することにした。p172

日本では、これができない現場は多いと思います。



今日新人職員は、経験者である先輩の、持ち上げ技術の形を基本とする悪い方法を「引き継ぐ」のが一般的である。学生、移動・移乗の指導者は、上司は、熟達者たちのやり方を変更させるのは、難解だと苦情を言う。p195

一人で仕事をすることはほかからの習得がほとんどなく、経験による技術交換はまったくない。そのため保健部門の多くが、「最も多くの患者を一人で介助した」者を最優秀とし、一環境で最もよい評判をとっている職員と定義する姿勢と文化が進展したのを見るのは、驚くべきことである。p196

文化的な思想や行動パターンが異なる場合によく聞かれる意見は、「ここでは、私たちはそんなやり方はしていませんよ」という発言である。p196

「やり方を変更させるのに一番難しい職員は、一番職歴の長い職員でした」p203

一部の職員は、保健部門での課題作業を自分流のやり方ですることを選ぶ。理由は「持ち上げるほうが速いから」。p203

こういうことは、どこの国でもおこることなのでしょう。

「やり方を変更させるのに一番難しい職員」にならないようにしたいなと思う。



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内 容 ニックネーム/日時
もしよければ私の2015年7月14日の腰痛予防ブログでも覗いてみてください。ただし、病気が原因の腰痛には効果がないので、その点はご了承ください。
一つの石
2015/12/27 10:48

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