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zoom RSS 看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて 川島 みどり 感想その2

<<   作成日時 : 2016/01/04 09:24   >>

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この本の感想の続き。

感想その1は、

看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて  川島 みどり 脳神経外科看護師のブログ/ウェブリブログ



看護が人々の生活のなかから生まれた専門職であるとすれば、人々に伝わる言葉で話し、書くということをもっと大切にしたいと思います。そして、そうした文章を読み学ばなければならないと思います。たとえば武田百合子の『富士日記』(中公文庫〔改版〕1997)。それから正岡子規の『病牀六尺』(岩波文庫〔改版〕1984)とか、『仰臥漫録』(岩波文庫〔改版〕1989)など。そうした、わかりやすい表現方法というのは、これからナラティブを進めていくうえでは、どうしても学ばなければならない課題であると思います。p24

ここで紹介されいてた本は、読んでみたいなと思いました。









看護師にとっての看護の日々は、一刻も静止することのない状況下で、五感をフル稼働させながら、直面する個々の問題に対処していかなければならないのですが、昨今の看護職場に共通な目まぐるしさと緊張の連続は、うっかりすると感動する心さえ鈍麻にしかねません。患者にとってはかなりインパクトの大きい出来事すら、看護師にとっては日常茶飯事のこととして顧みられぬまま埋没してしまうといったようなことがなければよいのですが。p27

患者さんにとってインパクトの大きい出来事が、看護師にとっては日常であることは、
ある意味では当然のこと。

それをふまえた上で、
患者さんがどう感じているのかを看護師として感じとっていくことが、
大切なのだと思う。



ナイチンゲールの「看護覚書」から引用されている部分。

「人々が看護婦を雇う目的は『看護』を受けるためで《ない》。・・・・・彼らが欲しいのは労を厭わず働く人手(68頁)」との指摘を、現代の看護師らはきっぱりと否定できるでしょうか。p54

「やすらぎとか安楽というものは、それまでそのひとの生命力を圧迫していたものがとり除かれて生命がふたたび生き生きと動き出した徴候(第一版一刷、1968 108ー109頁)」p57

ナイチンゲールは「病人というものは脚の骨折のときに他人の手を借りないかぎりほとんど脚を動かせないと同じように、外からの変化が与えられないかぎり、自分で自分の気持ちを変えることがほとんどできない(97頁)」といいます。p62

「患者の目に映る物がもっている形の変化や色の美しさ、それはまさに、患者に回復をもたらす現実的な手段なのである(94頁)」p65

看護覚書は、一度は原書で読んでみたいなと思います。

今ならkindleでも読めるので。


ここでは特に、

「人々が看護婦を雇う目的は『看護』を受けるためで《ない》。・・・・・彼らが欲しいのは労を厭わず働く人手(68頁)」との指摘を、現代の看護師らはきっぱりと否定できるでしょうか。

という部分について、
雇用する側の都合というのはだいたいがそういうものだと思うので、
はっきりと否定する必要もないだろうなと思いました。

自分が、一人のスタッフとして自分の職場で役に立てるということも大切なことだと思うので、
自分のできる範囲で頑張ればいいのだと思います。

病院のためが患者さんのためになることもあると思いますし、
それが自分のためになることもあると思いますし、
一つの労働が持つ意味合いというのはさまざまです。

自分のことを、
「労を厭わず働く人手」と考えてしまうのは、
誰かにやらされている感じが強いのかもしれません。

ブラックな職場で酷使されて消耗したり、
患者のためと考えすぎて燃え尽きたり、
そういうことがないように、
大切なのは、
自分が自分をコントロールしているという感覚と、
バランスなのかなと思います。

まあこれは、
現代的な感覚であって、
看護師がとても酷使されていた(今もそういう状況は続いていると考える人もいると思いますが)時代とは違う感じ方なのかもしれませんが。


つづく。

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