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zoom RSS なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか 感想3

<<   作成日時 : 2016/04/21 22:55   >>

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この本の感想の3回目。

今回も、本文を参照しながら見ていきます。



回想法の目的

回想法の目的をひとことで言ってしまうと、「昔を思い出して、皆で語り合うことで楽しい気分、幸せな気分になる」ということです。そして、それが、「認知症やうつ病の症状を改善させる」ということです。p89

同窓会とかで久しぶりに会った友人と話をするのが楽しいのと同じかな。

楽しいことは脳にもいいのだろう。




高齢者の置かれている状況

現代は精神的に高齢者にとっては居心地の悪い、わかりづらい場所なのです。それが長くつづく場所に高齢者はいるのですから、そもそも実力が発揮できない状態にあります。p95

世の中も自分も常に変化しているけれど、
高齢になれば変化への適応が難しくなるのだな。




昔のことを語る意味

昔のことを思い出すことで、人は自分のアイデンティティが継続していることを感覚的に理解できます。「自分がずっと存在していた」ことを思い出すことで、自分の居場所を再認識すれば人は安心することができるのです。p97

人は未来がなければ安心できない生き物です。未来を予測する能力を持ってしまったからです。しかし、高齢になると未来予測の果てにある「死」は人から居場所を奪ってしまいます。ただでさえ、今という昔話よりも居心地の悪い場所にいる上、もうすぐ居場所がなくなると思ったら、元気になりようがありません。昔を回想し、自分の継続性を確認することで、この不安を少し和らげることができるのです。p97

高齢、とまではいかなくても、
ある程度歳をとった人が過去の自慢話をしたりするのも、
それはいいことなのだと思うべきなのだろう。

いまよりも元気で輝いていたころの自分がいて、
その自分が、現在の自分とちゃんとつながっていてるという感覚。

そしてそのことが、周りの人からも大切にされること。

そのつながりは、
病院や介護施設などで働いていて接する高齢者で、
歳をとった姿しか知らない人には、感じとりにくい。

だからそういう場合には、
その人の過去を知ろうとするような努力が必要となり、
その努力によって、
相手の気持ちや行動、相手と自分との関係性が変化したりする可能性がでてくるのかもしれない。




「自分はすごい」
人間にはいくつになっても、そう思う瞬間が必要なのです。p98


高齢の方に、そのような感覚を持ってもらえるようにするにはどうしたらよいのか。

高齢の方ではなくても、
「自分はすごい」という気持ちが失われてしまった人に対して、
そのような気持ちを取り戻してもらうためには、
どうしたらよいのか。




回想法の効果

記憶は、物語としてすべてつながっています。しかも、それに関わる人たちの記憶は関連づけられ、ひとりの記憶に留まりません。
母も亡くなり、祖母が亡くなる時がきても、私の記憶の中にこれらの言葉が残っていくのです。そして、これを読んだ皆さまの心の中にも。
この共通の認識が人の和を作っていきます。回想法も同じです。昔語りを共にした時、そこに共通の認識、新たな思い出が生まれ、それが仲間意識を作り、施設にいても、一人暮らしをしていても、ひとりではないという感覚を培っていくのです。p99


回想法は、昔を思い出し語ることで、今を作り、仲間を作り、安心できる心の居場所を作ります。p100

昔のことを一緒に話て、それをお互いに聞くという事で、
人と人との関係は進展するのだな。

だれかと知り合いになるときには、
あまり意識せずにそういうことをしていると思うけど、
高齢の人と接するときにも、
それは同じなのだな。




回想法の方法

回想法には、昔を思い出す道具が必要です。簡単に手に入るものとしては、洗濯板、かなだらい、裁縫道具、そろばん、昔ふうのお人形、紙風船、竹トンボ、ブリキのおもちゃなどがあるでしょう。p101

昔の新聞記事で、有名な記事、写真付きの記事も使えます。当時の生活がよくわかるような記事を話題にするのもいいと思います。回想法のための写真集もだされていますので、それを活用することもできます。今はビデオもありますし、ネット上でいろいろな映像が公開されていますから、便利になりました。昔出版された本、雑誌もいい素材です。p102

匂いがあるものには、嗅覚を刺激して単なる見て触る以上の効果もあります。匂いがするもので、手に入りやすいものは、「しょうのう」やツバキ油といった、家庭の意外な匂いで今はほとんど使わないものです。p102

高齢施設にこたつコーナーを作れば大人気です。p120

昔の事を思い出して話が弾むような、小道具や環境づくりが必要なのですね。



つづく。


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