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zoom RSS なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか 感想4

<<   作成日時 : 2016/04/26 23:00   >>

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この本の感想の3回目。


人間の生活にはオンもオフも必要です。高齢になったらずっとスイッチオフの生き方をしたほうがいいのでしょうか。現在の高齢者介護で行われているのは、ずっとオフの人生を作ることです。p122

あらためて言われると驚きがある。

入院している患者さんの場合は、
病気の治療がひと段落するまではオフでいいのかもしれないけど、
リハビリを積極的にするようになったら、
生活のメリハリが大切になるだろうな。

ほんとうは、
病気で治療している患者さんだって、
ずっとオフでいるのが苦痛になることもあるだろう。



機能訓練にしても、これが人生の目標にはなりません。大切なのは、「機能訓練をいったいなんのためにするのか」であり、機能訓練をするための目標が必要です。目標のない一日20分の機能訓練では成果が上がらないのは当然でしょう。で、目標を設定するのに、「在宅復帰」をしたとします。家に帰るということなのですが、じゃあ、家に帰って何をするのかということまで、今の介護では考えていないことが多いのではないでしょうか。もし、「家で生活する」ことが機能訓練の目標でいいじゃないか、というご意見があれば、それを自分が言われた時のことを考えて見てください。
面白くないはずです。
面白くないことを脳は喜びません。脳が喜ばないと人間はやる気にならないのです。p123


病気の人にとって退院するという目標は、
自分の普通の生活に戻って、普通の生活の中にあった自分の目標や生きがいと取り戻す、
という事なのだと思う。

やはり、
家に帰るということだけが目標にはならないのだな。

たとえば、
田舎の高齢の患者さんなどでは、
家に帰って畑をやりたい、
と言う人がいるけれど、
畑をやりたいというのはよい目標になるなと思う。

そういう人はそもそも元気だし、
病気になったときも元気になるのが早い気がする。

そういう目標というのは、
誰かに与えられるものでもなく、
自分で見つける必要があることなのだろうけど。



居場所とは、座る椅子があるところではありません。そこに自分がすべきこと、したいことがある時、人はそこに自分の居場所があると感じられるのです。p124

認知症の患者さんが入院したりすると、
家に帰りたいということが多いと思うけど、
病院にはその人の居場所がないということなんだな。

病院にその人の居場所を作るには、どうしたらよいのだろうかと思うけど、
簡単なことではない。

ベッドに少しでも寝たことがあれば、
周りの人の気配というのが、
とても落ち着けるものではないことにまず気が付く。

夜寝ていて、
誰かの足音が近づいてくるのを聞いたりするのは、
まったく気持ちのいいものではない。

すべきことも、したいこともなく、
落ち着かない空間が病院のベッドなのだ。



介護は本来楽しい仕事です。人を介護する側の心が「介護を仕事、もしくは家族としての義務」として行なうと、「○○せねばならない」という気持ちが先んじてしまって、楽しさに辛さが先行します。人の気持ちは伝播しますので、「介護する側」が楽しくないなあと思いながら働いていたら、その気持ちは高齢者に伝わってしまいます。p127

楽しい介護の時間のために必要な考え方は、「皆、同じ場所を共有する仲間なのだ」と思うことではないでしょうか。「介護」を挟んで「する側」「される側」になるのではなく、ひとつの共通の場に一緒にいる仲間と考えるのです。p128

介護におけるいろいろな取り組みを、介護する人とされる人に分けてしまうから、だんだんと人間関係に疲れが出るのです。どんな人間関係も一方的ではつづかないものでしょう。その意味で、介護は医療とまったく違うものです。介護は介護する側もされる側も共に癒され、前向きになれるのが良い介護なのだと信じています。p128

私は看護師なので、
介護される人、というところは、看護される人、と変えて読んでみた。

介護と医療はまったく違うものと書かれているけど、
介護と看護は、共通する部分もあると思う。

それに、
私が現在勤めているような地域に密着した病院では、
入院してくる人のほとんどが、近所の人や顔見知りだったりするので、
それらの人との間には、
看護師と患者さんという関係以上のものがある気がしている。

そしてそういう人を「仲間」と考えると、
(実際に同じ地域に住む仲間だと思うし)
接するときの自分の気持ちが少し変わるかな。

もしくは、
自分から積極的に仲間になろうと考えたら、
また違った見え方や感じ方ができるようになるかもしれない。



つづく。



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