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zoom RSS なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか 感想7

<<   作成日時 : 2016/05/08 20:37   >>

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最後の感想です。



介護保険が始まり、世界でも群を抜く安定した介護環境ができたことで、少しだけ困った現象が出てきました。それはご家族が、介護はプロに任せたほうがいいと思ってしまったことです。いわゆる三大介護(食事・排泄・入浴介助)などは介護のプロに任せていいと思いますが、任せられないのが心のケアです。p171

ケアとはそれに関わるすべての人がケアし、されることによって、人間的に成長していく過程をいうのです。p173

介護は、親子関係、夫婦関係の最後の修復場所です。p173

たくさんのご家族の関係を介護の現場で見て来ましたが、形だけ一方的に介護される側が精神的にもケアされているのかというと、そうではありません。介護しているはずのご家族を、介護されている親御さんが癒していることも多いのです。p174

あなたに親御さんがいらっしゃるなら、ぜひ、腹を割って話してほしいのです。泣いてもわめいても、相手がわからなくなってもいいのです。もうすぐ親御さんの人生の物語が終わろうとしています。あなたの物語のなかで親御さんの出番がもうすぐ終わろうとしています。
でも、まだ、間に合う。
そのことに気づいてほしいのです。今あなたがしなければならないことは、介護問題で悩んだり、介護をすることで精神的にボロボロになることなんかではないはずです。親御さんとの最後の時を味わうことなのです。p181


「人は死ぬときにたくさんのことを周囲に教えていくのですよ。ですから、この時間を大切にしてください」p181

介護は家族の思い出を総括し、家族関係を再構築する大切な時間ですp190

本書の終盤には、
特に、家族が行う介護について、
考えさせられる記述がたくさんあった。

介護を通して、その人との関係が変化し、再構築され、お互いに成長し、癒される。

介護士などの、三大介護(食事・排泄・入浴介助)を行うプロとしては、
そこにどのようにかかわっていくかということが問題になるな。

私は看護師なので、
この問題に関して、介護のプロとの違いを少し考えてみると、
介護のプロが、介護される人とその家族などに接する期間は、
看護師が接する期間よりも長い場合が多いと思う。

看護師がかかわれるのは、その人が亡くなる少し前の、
ほんのわずかな期間でしかない。

しかし、
わずかな期間でも、
クライマックスの大切な期間ではある。

その短い期間で看護師として何ができるかということを、
もっと考える必要があるなと思った。


それから、自分自身にとってみれば、
私自身の親もだんだんと歳をとっていくので、
親との関係性を深めたり、残された時間をともに味わったり、
そういうことを意識しないといけないなと思った。




「自分が自分であるということ」は人が生きていくうえで大切な感覚です。ところが、日本人は今までこの感覚をあまり大切にしてきませんでした。自分の歴史の中で大切にしてこなかった自己というものを、認知症になって今さら確立しようとしても難しいのです。しかし、日本人はその代わりに、仲間の中の自分、家族の中の自分というものを大切にしてきました。日本人が回想するのに大切なのは、この人間関係なのではないでしょうか。p190

仲間や家族。

歳をとって、良い仲間、良い家族に囲まれてられるとしたら、
とても幸せなことだな。

その大切さは、
歳をとるほどにわかってくることなのだと思う。




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