看護師父さんの仕事と勉強の記録

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zoom RSS 摂食嚥下障害の倫理 その3

<<   作成日時 : 2016/10/17 09:22   >>

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この本を読んでいる。

勉強になったと思うところ。


このケースのDさんのように、食事介助の際に、食べさせようとすると葉をくいしばり、口を開いてくれず、スプーンを口に近づけると、払いのけたり、唾を吐き、さらには、介護者を押しのけたり、叩いたりつねったり引っ搔いたりすることもあります。そして、スタッフに対して悪口雑言をいい、あっちへ行けといったり、また、口に入れても嚥下が起こらずため込んでいることもあります。
 このような場合、「強引に食事を強要したほうがよいのか、あるいは本人の意思を尊重したほうがよいのか」と介護者は困惑してしまいます。また、食事摂取量が不十分だと、患者さんの栄養状態の悪化が心配になりますが、家族が「自然のままで」といった場合には、経管栄養などの積極的な水分栄養補給をしなくてもよいのか、さらに、食事を強要することは虐待の問題も絡んでくることから、ますます事態は複雑になります。p54


看護や介護の現場では、日常的にあることだと思う。

絶対的に正しいことがあるわけでない中で、
それでも一日三回の食事の時間はやってくるので、
一面から見て極端に言ってしまえば、
看護や介護をする人は、
日常的に本人の意思をないがしろにし、
日常的に栄養摂取の不良を放置し、
日常的に食事を強要している仕事ともいえるかもしれない。

重い仕事だなとも思う。

現場できることは、
少しでも多くの情報を得て、それに基づいて考えて、
少しでも正しそうなところに向かって行動する、
ということくらいなのだろう。

さまざまな人の意見を聞いて、
本人の小さな変化を見つけて、
考えつづける。


この本で、ケースのあとに説明されているのは、考える視点。

なぜ、Dさんは食事を拒否するのか。それは認知症によるBPSDだけが原因なのか、ほかの疾患の合併などはないのか?p52〜

(1)ただ単にアルツハイマー病の悪化によるものなのか
(2)精神障害が原因となっていないのか
(3)まだ診断されていない他の摂食嚥下障害の原因や、他の治療可能な医学的病変はないのか
(4)ケアの実践や環境における問題点が、食事拒否の態度に心理的・精神的に影響を与えていないかp52〜53




認知症による行動障害だとすると、どのような対応方法(認知症ケア)が適切か?

(1)「快」「不快」の感情を理解し受容する
(2)パーソン・センタード・ケア
(3)家族への支援
p54〜p57




食事拒否の問題において、認知症患者の「快の感情」に配慮した”よいタイミング”は、時間のみに縛られたケアからは導き出すことはできません。それには、介護者の有徳な性格(献身・思いやり・共感)が必要であり、認知症の人々の”フィーリングの世界”に入り込み、感情に触れ、交流することができてはじめて、その個人にとっての「快」「不快」について理解を深め受容することができます。p55


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