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zoom RSS 摂食嚥下障害の倫理 コミュニケーションツールとしての事前指示

<<   作成日時 : 2016/12/01 23:50   >>

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この本より。

人前指示の役割;コミュニケーションツールとしての事前指示
事前指示が有用な理由として@患者本人の価値観や自己決定の権利を尊重することになる、A家族の、患者意思を根拠なく憶測することに対する心理的苦悩や感情的苦痛を軽減する、B医療・介護専門家の延命治療をしないことに対する法的不安を軽減する、C有用なコミュニケーションツールになり得る、などが挙げられます。p99

「事前指示がコミュニケーションツールとしての役割を果たす」という意味は、事前指示書を作成するプロセスそのものが、医療・ケア専門家と、患者さんや家族とのコミュニケーションを促進させ、そのような対話が更なる共感や信頼関係を築くことを意味します。したがって、入院・入所時に、「終末期医療に関する必要事項を記入してください」と単に書類を渡すだけでは、事前指示書の良い点がまったく生かされていないことになります。終末期について語り合うことによって、本人とその家族は互いにより理解し合える関係になり得ます。p99

そして、患者や家族とすでに信頼関係が構築されている医療・ケア専門家が、その患者本人の幸せや最善の利益を心から考え、その生き方に共感を示すことが、よりより事前指示書の作成のプロセスであるといえます。p100


この部分、
今の医療現場ではあまりできていないことだなと思う。

実際には、
「終末期医療に関する必要事項を記入してください」と単に書類を渡すだけ、
という場合が、
かなり多いのではないだろうか。

病気になって入院してすぐ、

どうやって死にたいですか?

みたいなことが紙一枚で問いただされる現状って、
なんか恐ろしいことのようにも感じることもある。

症状が軽くて、
入院中にじっくり考える余裕があるならまだしも、
症状が重くて、
死のことが意識されるような状態のときに、
いきなりこういうことが問いただされたら・・・。

私だったら、
パニックになるなと思う。

ほんとうは、
患者さんやその家族と信頼関係を築き、
終末期医療について語り合い、
その人の生き方に共感を示し、
その人の最善の利益を願い、
その結果として、
その人の終末期医療について考えていくのが理想なのだろうけど、
その理想はかなり遠いところにある。


しかし一方、
ある程度健康な人が普通に生活していて、
終末期医療のことについて考える機会というのもほとんどないのも確かなこと。

だから、
入院して聞かれたときに唐突な状態になってしまう。

終末期医療について考えられる機会が、
ある程度元気なうちから得られるようにできたら、
いいのだろうな。




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