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zoom RSS 日野原先生からナースに贈る35のメッセージ 23.不安がなくなったおかげで・・・

<<   作成日時 : 2017/03/16 22:11   >>

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この本より

メッセージ23
不安がなくなったおかげで食べられるようになったんだね。

本文より
日野原先生が昭和24年に初めて病名の告知をしたときのケースを例に出し、「がんの患者さんでね。奥さんは夫にがんだと知らせないでくれ、と言っていたんだけどね。盛んに吐くようになってから往診したとき、患者さんは奥さんを下げさせて、僕の両手を握って、私の目をじっと見てね。”本当のことを言ってください”と言った。”がんでした。外科では開腹はしたものの、胃がんは腹膜の転移がひどく胃の切除をせず腹壁を閉じたのですと、私は患者さんに真実を述べたのです。するとその患者さんは涙を流しながら”ありがとう、先生。これからはそのつもりで生きていきます”と言った。その人はがんによる幽門狭窄があったのに、病名告知後は食事がとれた。不安だったときは何も食べられなかったのに、不安がなくなったおかげで食べられるようになったのは、精神的ストレスで幽門の攣縮が起こっていたのが、病名告知によりストレスがなくなり嘔吐が止ったからでしょう」と日野原先生は説明され、告知の大切さを説かれました。

最近は、がんに対する治療法が増えたこともあり、
まず告知をして、治療をどうするかを考えていく、
という流れになっている。

しかしまだ、
高齢の人に治療困難ながんが見つかった場合などに、
本人には言わないで下さいと、家族から言われることがある。

それは一見すると、
本人への優しさのようなのだけど、
告知のショックに耐えられないであろうと、本人の力を過小評価していたり、
本人のショックを支える大変さから逃れたいという、気持ちからだったり、
よく考えると、
優しさとは関係ない理由があったりする。


そういう私も、
私自身の父親ががんで死ぬ前に、
余命が一、二か月だろうといわれたことを、
本人には告げられないままだった。

父は、
「俺はもう死ぬんだな」と、
一度言ったことがあったけど、
私は何も答えられなくて、
父はそのあと同じような質問はしなかったので、
そこで悟ってはいただろうと思うけど。


がんであることと、余命が短いということを告げることとは、
少し違うのかもしれない。

しかし、
告知のショックに耐えられないであろうと、本人の力を過小評価していたり、
本人のショックを支える大変さから逃れたいという、気持ちがあったりすることは、
変わらないようにも思う。

本当なら、
がんであることを告げるときに、
これからの治療を一緒に頑張っていこう、
という気持ちを込めるように、
余命が少ないといういことを告げる時に、
残された時間をともに大切に過ごそう、
という気持ちを込められたら、
よりよいのだと思う。

真実を隠すことで、
残された時間が、
お互いに言いたいことが言えずに、気まずくて、早く過ぎ去ってほしいだけの時間になってしまうかもしれない。

真実を告げて、
ショックを受けて、傷ついたりした先には、
もっと違った関係性が、
あらわれてくる可能性があるのかもしれない。

私自身は、
その可能性を、
捨てしまったのかもしれない。


相手のことを大切にするということは、
真実を告げた後に起こるかもしれないもろもろのことも、
受け入れる覚悟をして、
自分も相当の苦しみに耐えながら、
真実を告げるということなんじゃないだろうか。

というようなことを、
今はすこし思う。


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