摂食嚥下障害の倫理 箕岡真子 藤島一郎 稲葉一人 その2


この本より。

自分の勉強。

インフォームドコンセント

インフォームドコンセントは、①情報の公開、②理解、③自発性、④意思能力、⑤同意、の5つの要素から成り立っています。それは、医療者と患者さんが治療方針の決定過程を共有することを意味します。医療者は、十分な情報提供を行い、繰り返し話し合い、患者さんの意見を聞き、また、患者さんの選択肢について教育したり、ときには更なる熟考を促したり、説得したりします。そして患者さんは、自分の価値観や目標に応じて、自身の身体・健康に関する自己決定をすることになります。また、自発性については、強要・嘘・不当な影響下にないことが必要です。p45


インフォームドコンセントにおいて開示すべき情報の内容は、①病名・病態、②検査や治療の内容・目的・方法・必要性・有効性、③その治療に伴う危険性と発生頻度、④代替治療とその利益・危険性・発生頻度、⑤医師が薦める治療を断った場合、それによって生じる好ましくない結果、などを開示する必要があります。また、より大きな侵襲を伴う治療の場合には、たとえ頻度が稀であっても、深刻な危険については、患者さんと十分に話し合っておく必要があります。p45



倫理原則

倫理原則は、日常臨床における倫理的ジレンマに悩んだときに、医療者を倫理的に正しい行為や解決方法へ導くために役立つものです。それらは、①自律尊重原則(Autonomy)、②善行原則、③無危害原則、④公正原則、の4つです。
 自律尊重原則は、「意思能力のある個人は、自己決定をすることができる」「他人は、その自己決定を尊重しなければならない」ということを意味します。
 善行原則は、患者さんの幸福のために、医療者に対して、患者の目標に照らして善い行為をするように求めています。無危害原則は少なくとも害はなすなということを要求しています。
 公正原則は、すべての人を公平に扱うことを要求している原則です。p46



意思能力

上記の倫理原則のうち、1番目の自律尊重原則は、「意思能力がある個人は、自己決定できる
」ことを意味しますが、この自己決定の権利が保障されるために必要な意思能力とは、①選択が表明できること、②情報を理解できること、③状況が認識できること、④論理的思考ができることから成り立っています。状況の認識とは、その治療法を選択した場合、それが自己にどのような結果をもたらすのかを認識することです。また、論理的思考とは決定内容が自分の価値観や治療目標と一致していることを指します。p47



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