薬の知識 塩酸ジルチアゼム(注射液)

家にある資料を整理していたら、
むかし定期購読していたブレインナーシングという雑誌がでてきたので、
思い出しながら勉強。



塩酸ジルチアゼム

製剤:ヘルベッサー注射用

塩酸ジルチアゼムはベンゾチアゼピン系のカルシウム拮抗薬に分類される

細胞膜においてCa²⁺の流入を阻害(Ca²⁺と拮抗)することにより血管平滑筋に作用し血管の収縮を抑え、血圧を下げる。また、心筋細胞へ作用し心筋収縮抑制作用、徐脈作用を持つ

抹消血管より冠血管への作用のほうが比較的強いため、降圧作用はあまり強くない

塩酸ジルチアゼムは急速・短時間作用型で作用発現が早い

半減期は約4.5時間で、反射性の頻脈などの副作用も少なく、緊急時の降圧に注射薬として用いられる

肝臓で代謝されるため肝障害時、加齢時には注意が必要




降圧について

脳梗塞急性期
脳卒中治療ガイドラインでは、収縮期血圧>220mmHg以上または拡張期血圧または平均血圧>130mmHg以上の極度の高血圧が持続する場合や、大動脈解離、・急性心筋梗塞・心不全・腎不全などを合併している場合に限り、慎重な降圧療法が推奨されるとなってる

脳出血急性期
脳卒中治療ガイドラインでは、収縮期血圧>180mmHg、拡張期>105mmHg、または平均血圧>130mmHgのいずれかが20分以上続いたら降圧を開始すべきである(グレードC1)、収縮期血圧<180mmHgかつ拡張期血圧<105mmHgでは降圧をすぐに始める必要はない(グレードC1)、外科的治療を考慮する際には、より積極的な降圧が推奨される(グレードC1)、降圧薬の種類としてはとくに推奨できるものはないが、脳血管を拡張する可能性がある薬剤は脳圧亢進を引き起こすため慎重な投与が望まれる(グレードC1)ことが推奨されている




やってはいけない!
・重篤な低血圧あるいは心原性ショックのある患者
・2度以上の房室ブロック、洞不全症候群(持続性の洞性徐脈〔50拍/min未満〕、洞停止、洞房ブロックなど)のある患者(本剤の心刺激生成抑制作用、心伝道抑制作用が過度にあらわれるおそれがある)
・重篤なうっ血性心不全の患者
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦または妊娠している可能性のある婦人




注意事項

調剤時
他剤との配合によりpHが8を超える場合には、ジルチアゼムが析出することがある


配合不可
フェニトイン(アレビアチン)、フロセミド(ラシックス)、レセルピン(アポプロン)、アスポキシシリン(抗生物質)、セフロキシムナトリウム(抗生物質)、塩酸セフォチアム(パンスポリン)、パルミチン酸レチノール(ビタミンA)、葉酸、酢酸トコフェロール(ビタミンE)、オザグレルナトリウム(カタクロット キサンボン)


重大な副作用

完全房室ブロック、高度徐脈:硫酸アトロピン、イソプロテレノールなどの投与や必要に応じて心臓ペーシングなどの適切な処置を行うこと

心停止:心マッサージ、エピネフリンなどのカテコールアミンの投与など蘇生処置を行うこと



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