この本より。
認知機能がかなり低下している人の場合には、大げさなくらいの笑顔と声がけになることもあります。ユマニチュードを知らない他のスタッフからは、「大げさすぎる」「不自然」と批判されることがあるかもしれません。でも、「相手の認知機能の程度に合わせた態度をとること」はプロの技として必要なのです。p103
看護師は、…
この本より。
ユマニチュードで強調されるのは、「ご本人が嫌がったときは、絶対に引く」ということです。ケア準備の段階で、ケアをできるようにいろいろな声がけをして努力はします。ただ、いつでもケアする人の意図や都合に合わせて、患者さんが同意してくれるわけはありません。同意を3分以内に得られないときには、「そうですか、それではまた今度…
この本より。
立位介助をするときにその人の体を持ち上げてしまうと、足の裏が支える自分の体重が減ってしまいます。そうすると大脳に送られる知覚情報は、本来の体重よりも少ないものとなってしまい、「どのように筋肉に力を入れ、関節ご動かせばよいのか」という指令を出す脳が混乱します。つまりこれは不適切な介助です。なぜなら、かえって脳が必要…
この本より。
立つことによって、あなたとわたしが互いに同じ人間であるという意識が芽生えます。また空間認知が生まれ、内なる世界と外側の世界があることを知覚できます。歩くことで移動能力を獲得し、「社会における自己」を認識する関係性を経験し、ひとりの人間であることを認識します。この認識こそが人間の尊厳となります。人間の尊厳は「立つ」…
この本より。
私がひとりの女性と一緒にいるとしましょう。その女性が10歳で、わたしと手をつないでいたら「あらっ!イヴはお嬢さんと散歩しているのね」と一目瞭然ですね。もしふたりが腕を組んでいたら、「奥さんと一緒に散歩している」と思うでしょう。でも手首をつかんで彼女を引っ張って歩いていたらどうでしょうか。
「あの女性とイヴのあい…
この本より。
ユマニチュードの3つ目の柱「触れる」ことについて考えてみましょう。「見る」「話す」と同様に、「触れる」ことにもポジティブな触れ方とネガティブな触れ方があります。
ポジティブな触れ方には、「優しさ」「喜び」「慈愛」、そして「信頼」が込められています。動作としては「広く」「柔らかく」「ゆっくり」「なでるように」「包…
この本より。
ケアには、どんな形であれ、その場で行っている行為が必ず存在します。その行為そのものを言葉にしてみたらどうか。ユマニチュードでは「オート(自己)フィードバック」という技法を開発しました。自分たちがいま実践しているケアの内容を「ケアを受ける人へのメッセージ」と考え、その実況中継を行うのです。p57
これはなかな…
この本より。
認知機能が低下している場合には、外部からの情報を受け取れる範囲が狭くなっています。情報の入口としての視野も狭くなっている可能性があります。
その結果、ケアをする人が近づいていることに気がつかず、不意をつかれて驚いてしまうのです。ケアを受ける人にとっては唐突に何かが現れたと感じられ、驚いて叫んだり、暴力を振るった…
この本より。
人は生まれながらのごく自然な反応として、嫌なもの、怖いものを見ようとはしません。ですから、もしあなたが後天的に「見る」ことについて学んだことがなければ、無意識のうちに、苦手な、攻撃的な相手からは視線をそらているはずです。
しかしこれまで述べてきたように、相手を見ない、ということは、「あなたは存在しない」というメ…
この本より。
水平な高さで、正面の位置から、近い距離で、時間的に長く相手を見たときに相手に伝わるのは、ポジティブな意味です。具体的には、水平に目を合わせることで「平等」を、正面から見ることで「正直・信頼」を、顔を近づけることで「優しさ・親密さ」を、見つめる時間を長くすることで「友情・愛情」を示すメッセージとなります。
これと…
この本より。
ケアを職業とする人の多くは、自分の仕事は人の役に立つよいことだと思って毎日働いています。でも一日の仕事が終わって家に帰るときに、どこか罪悪感を抱くときもあります。点滴を抜きそうなので手を拘束したとき、ベッドから転落しそうなので「あなたのためですよ」と言いながら体幹抑制ををしたとき、「十分に食事がとれないから」と嫌…
週刊ポスト 2018年 1/26 号”腸の免疫」パワーの整え方”より
腸の役割とTレグ細胞について
・腸には、消化、吸収、排出、以外に、外界からの病原体の侵入を食い止める「免疫器官」としての役割がある。
・免疫細胞の司令塔である「Tレグ細胞」が、腸内細菌の影響で増えることがあることが分かってきた。
・「T…
週刊ダイヤモンド 2018年 1/13 号”科学とデータで迫る最強の食事術”より
科学とデータ迫る!
とか言いながら、
メインは医師や管理栄養士へのアンケート結果と、コンビニで売られている菓子パンとか牛丼やハンバーガーのカロリーと糖質量の表で、
健康的な食事について勉強しよう!
と思って購入するとかなりがっかり…
週刊東洋経済 2018年1月13日号”間違いだらけの健康常識 健康食品&情報を疑え”より
「万田酵素」や「生酵素」「お嬢様酵素」といった多様な商品があり、ユーグレナの子会社も「みどり酵素」を販売している。だが、そもそも「食品に含まれる酵素はタンパク質と同様、食べると分解されてしまう。消化酵素など一部の例外を除き、機能する可能性…
”週刊東洋経済 2018年1月13日号間違いだらけの健康常識 健康食品&情報を疑え”より
ビタミン・ミネラル
不足しがちな人には有効
主なビタミン・ミネラル
亜鉛
味覚を正常に保つのに必要。皮膚や粘膜の健康維持を助ける
カリウム
正常な血圧を保つのに必要
カルシウム
骨や歯の…
”週刊東洋経済 2018年1月13日号間違いだらけの健康常識 健康食品&情報を疑え”より
第1章健康ビジネスのウソ・本当
多くの健康食品は効果の根拠があやふや。効果を感じた人についても、「ほとんどの場合は、(効くと信じて摂取することによって得られる)プラセボ効果だろう」(東京都医師会の尾崎治夫会長)p19
医師…
週刊ポスト 2018年 1月1日・5日号 ”あの薬とその薬飲んだら危ない組み合わせ”より
うつ病治療薬のルボックス、デブロメールはカフェインの作用を強くしすぎることがある。市販の解熱鎮痛剤の中にはカフェインがふくまれているものも多いので注意が必要
ルボックス、デブロメールは、
成分はともにフルボキサミン マレイン酸塩。
…
週刊ポスト 2018年 1月1日・5日号 ”あの薬とその薬飲んだら危ない組み合わせ”より
抗うつ薬の中には抗コリン作用を持つ薬剤がある。胃腸鎮痛鎮痙薬のブスコパンなどとの併用はブスコパンの副作用である「口の渇き」「動悸」などをさらに強める可能性がある
ほかに抗コリン作用を持つ薬には、アトロピン、ジアゼパム(セルシン)エチ…
週刊ポスト 2018年 1月1日・5日号 ”あの薬とその薬飲んだら危ない組み合わせ”より
ニューキノロン系抗菌薬などは出血の副作用を引き起こすことがある。ワーファリンなどと併用することで作用が増強してしまう可能性がある
アルミニウム塩などを含む市販の解熱・鎮痛薬の一部はニューキノロン系抗菌剤やテトラサイクリン系抗生物質、セフ…
週刊ポスト 2018年 1月1日・5日号 あの薬とその薬飲んだら危ない組み合わせ
ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性解熱・鎮痛薬は、血圧を上げる作用がある。降圧薬を併用すると血圧を下げる効果が弱められることがある
例えばロキソプロフェンは、
ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤等の降圧薬…
週刊ポスト 2018年 1月1日・5日号 ”あの薬とその薬飲んだら危ない組み合わせ”より。
看護師としても、
薬の飲み合わせについては知っている必要があると思うけど、
一つの薬の併用注意に記載されている薬剤はとても多くて、
とても覚えきれるものではない。
ただそれでも、
有名なものを知っていると、
役に立つことも多…
週刊SPA!(スパ) 2017年 12/26 号 日本人を不健康にする実はヤバい悪習慣
筋トレといえば”腹筋”ばかり
下半身の筋肉が衰えて転倒による怪我のリスクが増大
腰痛のこととか考えると、
腹筋や背筋を鍛えたくなります。
それに、
足は普通に歩いていれば鍛えられそうな感じもします。
しかし、
思っ…
週刊SPA!(スパ) 2017年 12/26 号 日本人を不健康にする実はヤバい悪習慣
ランチタイムが短すぎる!
早食いは血糖値の急上昇を招く。
習慣化すると糖尿病のリスクに
記事にも書かれているけど、
日本人は学校給食のころから早く食べることを教育されている、
のだと思う。
自分のことを考えてみても、
…
週刊女性自身 2017年 12/26 号 「未病の日」に病気のサイン40を総点検!
足
下肢静脈瘤:立ち仕事をしている人、多産の女性に多い傾向。肺動脈血栓の原因になることもある
アキレス腱が太い:アキレス腱の太さは通常1センチ以内。これ以上太い人は血中コレステロールが高い可能性がある
O脚・X脚:大半の日本人…
週刊女性自身 2017年 12/26 号 「未病の日」に病気のサイン40を総点検!
手のひら
赤い手のひら:小指側の部分が赤い人は、慢性肝炎、アルコール多飲など肝臓に障害のある人に多くみられる。女性ホルモンと関係があるともいわている
手のひらの中のほくろ:時に悪性黒色腫の疑いがある
萎縮する手のひら:親指の付…
週刊女性自身 2017年 12/26 号 「未病の日」に病気のサイン40を総点検!より
鼻
鼻の頭が赤い:糖尿病やアルコール性肝臓病の人に現れる
耳
耳たぶにしわがある:動脈硬化の可能性が考えられる。狭心症や脳梗塞を起こした人にもみられる
唇
唇があずき色に変色している:先…
週刊女性自身 2017年 12/26 号 ” 「未病の日」に病気のサイン40を総点検!”より
目
眉毛の外側約3分の1が薄くなっている:甲状腺機能低下症が考えられる。眉毛の外側3分の1は甲状腺ホルモンの影響を受けているため
白目が黄色みを帯びている:黄疸が疑われ、肝臓や胆道に障害がいある可能性が考えらえ…
週刊ポスト 2017年 12/15「患者を子供扱いする看護師になんだか”モヤモヤ”しませんか?」より
「40代くらいの看護師さんで、明るくテキパキとしていて感じはよかったのですが、採血のときに、『ハイ、チックっとするけど我慢してねー』と言われたり、食事をさげた後に、『お薬の時間だから、忘れずに飲もっか』と話しかけてきたりと、幼…
週刊ポスト 2017年 12/15 号 ”骨ホルモンがあなたの健康寿命を決めている”より
骨が分泌するホルモン「オステオカルシン」の作用
・ランゲルハンス島β細胞を増殖させインスリンの分泌量を増加させる
・インスリンの分泌を増やすホルモンであるインクレチンの分泌を増やす
・脂肪細胞に働きかけインスリンの感受性…
女性自身 2017年12/12 ”腰痛解消最新マニュアル”より
・腰痛の85%は、原因のはっきりしない「非特異的腰痛」だと言われている。
・非特異的腰痛は、痛みに対する不安や恐怖がもたらす脳機能の不具合、ストレス、姿勢の悪さなどが影響している。
腰痛予防の「これだけ体操」
腰を反らす体操
①足を肩幅…
週刊ポスト 2017年 12/8 号
”その「真冬の健康習慣」医学的には間違いでした”より
マスクを長時間つけっぱなしにしていると、マスクの表面(外側)にウイルスが付着してしまう。マスクを何度もつけたり外したりすることで、マスクを触った手から鼻や口にウイルスを取り込んでしまう可能性がある
看護師としては、マスクは…
この本で勉強。
5回目。
学生のモチベーションを上げるには、指導者と学生が同じ目標に向かって、現状を評価して進むことが大切です。
p119
まずは「そう思ったんだね」「そうしてあげたいんだね」と、学生の想いをYESで受け止めます。たとえ指導者が異なる意見や見方を持っていても、まず第一声はYESです。「そして(…
この本で勉強。
4回目。
Iさんはスポーツの世界で叱られることに慣れているため、叱る=期待と感じることができたのです。Iさんのような経験がない人は、自分が叱る立場に立って初めて、叱るということが愛情なしにはできないものだということを知ります。若いころに本気で人に愛情を伴う叱られ方をされないと、その中に愛情を感じることはで…
この本で勉強。
3回目。
仕事でうれしかったことや感動したことを仲間と一緒に共感し合い、ともに考え、行動する風土が大切です。p39
病棟でも朝の申し送りの前に一言ずつ、昨日患者さんと接してうれしかったことや感動したことなどを話してみてはどうでしょうか。p39
先輩がどのような気持ちで看護をしているかと…
この雑誌より。
”症状別あなたが買うべき市販薬”という記事で紹介されていた市販薬。
各薬はアマゾンでも売られていました(リンクはアマゾンの商品です)。
病院に行く時間がないときには便利です。
しかし、こういう薬をはじめて飲む場合は、薬局の薬剤に相談してからにしたほうが良いと思います。
総…
この本で勉強。
二日目。
よく「相手の立場に立つ」などと言いますが、本当にそこに立つこと(理解)ができたなら、その相手と葛藤することはありません。相手を理解することは、相手の行動を評価しながらはできないのです。p33
すべての人は、その人自身が必要で正しいと思った行動をとっている。
そうすると、相手と自分…
この本より。
最近、新人や若手と接する機会があるので、勉強してみた。
そしてこういう勉強は、自分の子供と接するときにも、参考になる部分があったりする。
表面上のやり取りは、リスクも負わない代わりに深い信頼関係も結べない、味気ないものとなります。相手を極度に恐れる気持ちは、逆に相手の不信を呼び込み、悪循環…
週刊現代 2017年 11/25 号”歯は絶対に削るな”より
歯の寿命を後10年延ばす「食事術」
・糖質を減らす
血糖値が急激に上がり、血管が傷ついたり、免疫力や抵抗力が下がったりすることで、虫歯や歯周病のリスクが高まる
標準的な体型の50~60代男性の炭水化物の摂取基準量は、一日あたり300g程度(ごはんなら茶…
週刊現代 2017年 11/25 号の記事
”歯は絶対に削るな”より
歯と認知症には、深い関係があります。噛むという動作は脳の血流をよくし、記憶に関係する脳の部位『海馬』を活性化する働きがあることがわかっている。p45
上の歯と下の歯の噛み合わせが悪く、上下が接している面積が小さい人ほど、脳の中の記憶や計算を司る部位が…
週刊現代 2017年 11/25 号の記事
”歯は絶対に削るな”より
安易に虫歯を削ってしまうと、むしろ症状が悪化し、歯を抜かざるを得ない状況につながることが明らかになってきているのです。p42
虫歯になった部分を高速タービンなどの歯科機器で削ってしまうと、歯の表面を覆う『エナメル質の部分に『マイクロクラック』という小…