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zoom RSS 看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて 川島みどり 感想その3

<<   作成日時 : 2016/01/04 22:54   >>

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この本の感想、その3。

その1は、

看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて  川島 みどり 脳神経外科看護師のブログ/ウェブリブログ

その2は、

看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて 川島 みどり 感想その2 脳神経外科看護師のブログ/ウェブリブログ



外来ナースの役割。

心身の不調を訴えて来院する患者に対して、的確な診断のもとに治療の方針を提示し、必要に応じて与薬や処置を行えば事足れりとするのではなく、根本的な原因を明らかにて予防的なケアをすることこそ、外来ナースの役割であることは間違いありません。p61

外来ナースだけの役割でもないと思います。

たとえば、現在私が病棟の看護師として勤める病院では、
患者さんが身近な人ばかりで、その人の生活の細かいところまで知ることができ、
家庭での生活のこういう部分をもう少し改善したらいいのになぁ、と、思うことがよくあります。

でも、その人が長年やってきたことを変化させることは、
とても難しいことだったりするのですね。

それでも、
あきらめずにアプローチしていくことが大切なのでしょう。



あまりにも高度化し機械化した医療環境は、小さな花に慰めを感じる思いやりの心を遠のけてしまったのでしょうか。昨今の病棟では切り花も鉢植えも一切禁止の病棟も珍しくありません。p64

ちなみに、
私の勤める病院では、
禁止ではないです。

患者さんの家族によっては、
季節ごとにいろんな花を持ってくる人がいたりして、
花の名前を教えてもらったりすることがあります。

以前、小判草という草が床頭台に飾られているのを見たときに、
その草を初めて見たので、
虫か?
と、驚いたことがありました。

看護師としても、
そういうものに癒されたりします。



看護師が自身の五感をフル稼働して行ってきた観察という行為への関心は、その用語が廃れてきたのと並行して低下しているように思います。観察は、本来看護過程の入り口ですが、机上での看護過程の展開や看護診断とか情報収集という用語とひき換えに、看護師の観察力そのものも低下してきた感が強いのは、私だけでしょうか。p71

私も個人的には、
看護診断とか看護計画というのものはあまり好きではありません。

チームで看護を行う場合に、
その指針となるものが必要だということはわかりますが、
看護診断というのは、
医師の行う病気の診断にコンプレックスを感じた人たちが考え出したものではないかという気がしていますし、
看護計画としてあらかじめ計画されたものは、
ベテランのナースが、その瞬間に即興的におこなうケアにはかなわないと思うからです。

看護はアートである、
というほうが、
深みがありそうで面白いかなと。

一方で、

機械化は人間の身体のかわりに機械を持ち込みましたが、自動化は制御、管理の役割の一部を人間から機会に移したのでした。そこで、看護師は、心電計、心電図モニターの介在で、自らの行為を機械化させてしまい、機械に依存する結果さえ生み出しました。

というような、医療機器などの進歩によって看護師の能力が衰えているのではないか?と危惧しているような記述は、
杞憂ではないかとも思います。

データの活用方法がわかっている人にとってみれば、
デジタルな機器から読み取れるデータもアートの一部であり、
患者さんを見る視点や情報が増加するだけのことで、
状況をできるだけ正確に把握するためには、視点や情報は多いほど良いと思うからです。



衰弱が激しかったり、自分から食べる意欲の沸かない患者に対して、何かのきっかけで少量の飲食物がのどを通ると、それがきっかけとなって、以後食がすすんだという経験はないでしょうか。その際のきっかけとなるのが、その人のこだわりの食材や、懐かしいい味なのです。p87

後にも出てきますが、
病院の食事はもう少しどうにかならないものかなと思うことはあります。

健康な人にとっても、
おいしいものや好きなものを食べて元気をだす、ということは、
とても大切なことだと思います。


つづく。



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